ZERO

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連れてきてくれたのは、カウンター席だけの和食屋さんのようで、店に入ると割烹着姿の男性と、エプロン姿の女性がいた。 落ち着いた綺麗なお店で、カウンターの上にはおいしそうな総菜がいくつか並んでいる。 「まだいい?」 「あら、真木さん。いらっしゃい」 にこやかな女将さんがカウンターに座った私たちに、おしぼりを渡してくれる。 「なんでもうまいけど、朝から食べてないなら、初めからあまり重いもの入れない方がいいよな」 そう言いながらメニューを渡してくれる。小鉢から、卵焼きのようなシンプルな一品料理もあれば、唐揚げ定食やがっつりと食べられるものもあった。
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