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ZERO
カーテンの隙間から眩しい光が入ってきて、目が覚めた。正確には覚めてしまったのだが。
真夏の日の出は早い。
夜に少しの隙間に気づかなかった自分を責めつつ、もう一度枕に顔を埋めて眠ろうと目を閉じた。
しかし。
今日は眠れなさそうで、ベッドサイドのスマホを見るともう少しで五時半だった。
「起きるか……」
エアコンが直に当たっていたのか、少し重たい身体を起こして小さく息を吐いた。
静かに廊下に出て洗面所で顔を洗ってから、キッチンへ向かう。
一般的な広くないキッチンに無機質に置かれている白い冷蔵庫の中は、自炊しているのか問われそうなほど、大したものは入っていない。
なにもできないと判断して、私は冷蔵庫をため息交じりに閉じた。
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