ホエカラとの出会い

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ホエカラとの出会い

私は幼少期から歌うことが好きだった。 よくテレビ番組の『ザ・ベストテン』を視聴して一緒になって歌ったものだ。 中学生になると芸能育成所に入り歌手のバックコーラスをしていた。 が、厳格な私の父はそれを良しとしなかったので泣く泣く歌手への夢は閉ざした。 そして数十年の月日が流れ。 ガラケーからスマホに替わりネット巡りを私はしていた。 それで『ホエカラ』というアプリを見つけた。 無料でカラオケで遊べると書いてあったので、私は喜び勇んですぐにホエカラをインストールして入会した。 スマホに有線のイヤホンを刺し、私は試しに一曲歌ってみた。 凄い!!!! これが私の最初の感想だった。 自分が歌った曲は保存され歌い間違えがないかチェック出来る。 納得したらアップさせてホエカラの人たちに聴いてもらえるというシステムに私は魅力(みりょう)された。 最初は一日一曲、自分の歌をアップさせていた。 そうするうちに何やら『ペンライト』というアイテムが私に送られフォローされはじめた。 私はいったいどういうことなんだろ?と首を(かし)げ、フォローしてくれた人にDMでホエカラのシステムを詳しく訊いた。 情報によると、どうやらペンライトの数が多い程、歌がうまいという(あかし)になり、さらに広告を3回観れば30ペンライトがもらえる。 更に一日一曲歌えば自動的に30ペンライトが配布される。 あとは『金マイク』というアイテムもあるのだとか。 その金マイクも広告を観てもらえるアイテム。こちらのアイテムはペンライトより貴重なのだと教えてもらった。 そんなこんなで私はフォロー・フォロバを繰り返していってたくさんの人たちと交流するようになった。 それはそれは楽しい毎日だった。
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