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「君は何色なの?」
「僕ですか?」
「そう。」
俺は彼を見つめた。彼の色が知りたい。
それは俺にとって、初めての感情だった。
「髪は茶髪です。今日は、白色のTシャツに、黒色のズボンを履いています。」
「ふふっ、真面目に答えた人は君が初めてだよ。」
「え!?そういうことじゃないんですか?」
彼の反応が新鮮で、俺は久しぶりに笑った。
「君の色を見てみたいな。」
「あなたは、黒が似合いますね。綺麗な黒い瞳に、サラサラの黒髪に、黒色の服。格好いいです。」
彼は微笑んだ。
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