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だけど、青木が職場にいなくなったらいなくなったで何か寂しさを感じてしまう。
「宮本、ちょっといいか」
「はい」
私は席を立ち、課長がいるデスクへ向かう。
「この資料、青木の自宅まで持って行ってくれないか」
「私がですか」
「あぁそうだ、くされ縁だろ、頼むよ、この仕事青木じゃないと無理なところあるし、さっき電話かけたら熱も下がったって言ってたから」
「メールとかじゃダメなんですか」
「個人情報が入っているからな、ごめん」
「分かりました」
課長にまでくされ縁と言われ変な感じだったが、悪い気はしなかった。
あいつの様子も気になるし、私は課長に言われるがまま青木の自宅へ向かった。
給湯コーナーでおかきを取られた次の日から、青木は会社を休んでいる。
今日で3日目だ。
最初は気にとめてなかったが、さすがに3日も経つと気になり、私は青木の先輩になぜ休んでいるのか訊いた。
熱が出て、お腹を壊しているらしい。
ブラックコーヒー飲みすぎたんじゃないの、とつい思ってしまう。
あいつに会ったら、嫌味の一つでも言ってやるかと思ってしまった。
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