第1話 私のお仕事

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 ――私は、この辺境伯爵家に生涯を捧げる。  そう誓って、生きてきた。  たくさんの人に与えてもらった恩を返すために、私は旦那さまと奥さま。  それから、お二人のご子息やご息女に仕えるのだと。そう、決めていた。  だから、恋愛なんて二の次。結婚願望なんてものもなかった。  なのに――彼との出逢いが、私の価値観もなにもかもを、変えた。
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