第6話:可愛いって、私のことですか?

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「ハハ、エリアナが行きたいならいつでも招待するよ」 「カイ様、エリアナ様を口説いてますか?」 「あら、ケイティ。そういうことではないんじゃない?」 「……」  ケイティは黙ったまま、ジッとカイ様を見ていた。そんなに警戒しなくても、カイ様にその気は無いと思うのだけど……。 「そうだ。せっかくチーズも手に入れたし、これを丸ごと使って料理をしたいわね。  あ! チーズフォンデュなんてどう? 料理と言えないくらい手抜きディナーになってしまうけれど……」 「お嬢様、チーズフォンデュというのは何ですか?」 「熱々のチーズにパンやジャガイモ、ブロッコリーなんかをたっぷりつけて食べるの! とっても美味しいわよ!」 「良いじゃないか、美味しそうだし、ワインにも合いそうだ。今日は畑仕事をして疲れただろうから、手抜きくらいが丁度良いだろう」 「では、そうしましょう!」   火魔法を使って、チーズを熱々とろとろに溶かしていく。ジャガイモやブロッコリーといった食材は、ケイティがカットしてくれた。カイ様はテーブルの準備をしてくれる。 「それでは早速……」 「「「いただきます!」」」  少し硬くなったパンでも、熱々のチーズで食べやすくなった。 「アフっ ん〜!おいひいです!」 「フフッ ケイティったら、そんなに急いで食べなくても」 「エリアナ、とても美味しいよ! これが手抜き料理だなんて思えないな」  今日も美味しいご飯で皆が笑顔になってくれる。早く飲食店を開きたいな……と改めて思った。 「そういえば、カイ様はどうして早く帰ってこられたんですか?」
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