いつも行くコンビニ

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****  次の日も9時に出勤をして、9時半にオープンする美容室の開店準備に勤しむ。予約の確認、飛び入りの客への対応は誰がするかなどの打ち合わせを行う。基本は飛び入りは断るのだが、予約が空いている時間ならオーケーすることもある。  「羽山さん、ちょっといいですか?」 開店準備が粗方整ったところで、山野に声をかけられる。 「何?」 と、言いながら、山野が周りの目を気にしているので、みんなの目につかないように、店のドアを開けて、彼を外に連れ出す。 「お願いがあるんです。」 山野がこれでもかってぐらい頭を下げる。 「お願い?」 用事があって、早く上がりたいから、予約の客を代わって欲しいとか?指名のない予約なら、個人交渉で変わることも可能だ。 「預かってもらえませんか?2週間程。」 「預かる?って、何を?」 預かると言えば想像が付くのは犬とか猫とかのペットだけど、山野ってペット飼ってたっけ? 「えーと……その……人……です。」 「人!?」 人だと!?何を言ってるんじゃ、この男は? 「あんた、何言ってんの?」 「すみません。分かってますよ、変なこと言ってるって。実は俺、今、親戚の子を預かってるんすよ。でも、明日から海外に留学に行っていた彼女が帰ってくるから、どうしてもそいつがいると困るんです。」 「じゃあ、家に帰せばいいじゃない。」 「それが無理なんすよ。自宅からは通えない学校に通っているらしくて。」 学校ってことは大学生?
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