周囲の人を頼るべき

1/1
前へ
/8ページ
次へ

周囲の人を頼るべき

 大事なのは、『一人で思い悩まない』ということでしょう。  作家と編集者の関係に限った話ではないと思いますが、とにかく困った時は一人で抱え込まない方が良いです。  どうしても『作家と編集者は二人三脚』というイメージがあり、一対一の関係だと思い込みがちです。  しかしそれによって「返事を催促して、担当編集に煙たがられたり嫌われたらどうしよう」「自分は本を出してもらう立場なんだから、編集者や出版社に迷惑をかけてはいけない」とか「編集者が言うならそういうことなんだろう。自分より業界に詳しいはずだし」と無理に納得し、ストレスや悩みを蓄積させることはありません。  家庭内においても『親の言うことは絶対』だったり「親に養ってもらっているんだから、子供は文句を言うべきではない」と考えている人が存在するかもしれません。  しかし外から見てみると「いやその家庭内ルールとか、教育ってオカシクねぇ?」となることも多々あります。  それでも子供にとっては『家』が自分の世界であり、『親』は従うべき存在です。  そんな子供と同じで、新人作家も出版社が絶対的な存在であり、編集者の言うことは親の言葉と同じように尊重するべき、と思うかもしれません。  ですが『仕事』をする以上、その関係は対等であるはずです。  上司や部下じゃないんですから。自分自身が個人事業主であり、出版社や編集者と『取引関係』であることを忘れなければ、売れてなくても新人であろうとも、変に尻込みする必要はないのです。  『作家と編集者』という狭い関係性に囚われすぎず、悩んだ時や困った時は、家族でも友人でも同業者でも、とにかく他人に聞いて自分の現状を話して、意見(アドバイス)を募るのが良いかと思います。  そして現在進行形で編集者や出版社との関係に悩んでいる人は、このエッセイのコメント欄でも私のSNSでも、お気軽にご連絡ください。  流石に「よっしゃ俺がキミと出版社の間に入って、問題を解決したる!」ということはできませんが……。話を聞くくらいのことはできます。  心の中にあるモヤモヤを誰かに話すだけでも結構違うので、初対面でも気にせずメッセージをお送りください。相談料とか別に取らないから安心してね!
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加