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V
その場に居た誰もが恐ろしい光景に目を奪われた。カマキリ兵器達が鎌や光線で互いに互いを攻撃し合い、黒焦げになっていく。
「魔物モドキ達がパニックになって同志撃ちを!?」
「ずっと目を回して涎のようなモノを垂らしている奴も居る......」
「これが最強魔法【パニーク】の力!!」
敵性体が全て静まった後、ジュリアを囲んで歓声が響き渡る。
「ジュリア!」
「落ちこぼれ脱出だな!」
「最高だぜ!」
ジュリアは【パニーク】が使えたことに驚きを隠せない。これは誰よりも早くマルコに伝えなければ。
「良かった......。マルコ、大事な話が......」
「ジュリア!」
倒れたジュリアをそっとミニスターが抱き抱えた。
*
「これは隣国の兵器、キカ•イマキーナだ」
暫くして隣国との戦争が宣言された。
それは、奇しくもマルコの生まれ故郷とであった。
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