VII

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* 「ついに未来を変えられたーー」  マルコはこの絶望の未来を変えるべくジュリアに救いの手を差し伸べた。  尚、当初はジュリアを殺そうという案もあったが、16歳になるまではどんな方法を使ってもジュリアが死ぬ前に【パニーク】が発動して全てが滅ぶ予測だったらしい。  カツン、カツンと杖の音がした。振り返ると白髪の預言者が立っていた。 「マルコよ......。よくやった。しかし、未だ任務は終わっていない」 「なぜですか!」  預言者は新たなる未来予測機の映像を見せる。未来は魔法王国の圧勝であった。先頭に立つのはーージュリア。 「育てすぎだ馬鹿者! このままではジュリアが筆頭となりわが国を滅ぼすだろう」  マルコは教育係として優秀過ぎたのである。 「しかし、貴様はジュリアに信頼されている。これでジュリアを殺して来なさい」  マルコに渡されたのはーー。
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