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又使徐福入海求神異物、還為為辭曰:『臣見海中大神、言曰:汝西皇之使邪?』臣答曰:「然。」「汝何求?」曰:「願請延年益壽藥。」神曰:「汝秦王之禮薄、得觀而不得取。」即從臣東南至蓬萊山、見芝成宮闕、有使者銅色而龍形、光上照天。於是臣再拜問曰:「宜何資以戲?」海神曰:「以令名男子若振女與百工之事、即得之俟。」』秦皇帝大説、遣振男女三千人、資五穀種種百工而行。徐福得平原廣澤、止王不來。 (また、徐福を遣わして海に神異物を求めさせた。戻って虚偽のようなことを言うには「私は海中で大神を見ました。そして言うには『お前は西の皇の使いか?』と。私は答えました。『はい』『お前は何を求めている?』私は答えました。『長寿の薬を求めています』神曰く『お前の秦王の礼が薄いので、見えても得られない』その後、私は東南に案内されて蓬萊山に至り、芝で成った宮殿を見ました。銅色で龍の姿の使者がいて、天を光で照らしていました。ここに於いて私は畏まって再び問いました。『何を献上すると良いでしょう?』海神の言うには『名家の男子・若く美しい娘と百の工作物だ。そうすれば得られる』」秦の皇帝は大いに喜んで、美男美女三千人、五穀の種と百の工作物を携えさせて遣わした。徐福は平原と広い沢を得て、王となってその地に止まり帰ることはなかった) ――司馬遷「准南衡山列伝」(『史記』巻百十八)
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