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プロローグ(第二視点)
僕は二千二十一年三月八日、この日は一人でキャンプに来ていた。その日は晴れていて、夜もきれいだったろうに、夜は燃えてしまった。
その燃えた日の夜の日、僕は気持ちの良い風を感じながら昼寝をしていると、急に悪夢に魘された。それは、死を知れせるようで、すぐに目を覚ました。いつの間にか夜だった。そんな時には、もう手遅れなほど火が回っていた。どこからか抜け道は無いかと探していると、一匹の蝶を見つけた。
その蝶の羽は赤く、その蝶の羽は大きく、真っ赤な火を灯しながら夜を飛んでいた。
蝶を見つめていると、蝶がこちらを向き、またどこかへ飛んで行こうとしていた。僕はいつ死んでもいい状況だと悟り、その蝶を追いかけた。夢中で、見失ったら死んでしまうような気がして。
僕はその蝶を見なくなって、気付くと山の前のアスファルトの道まで来ていた。後ろに振り向くと、そこは一面火の海で、自然の恐ろしさを知った。
僕はその後知ったが、死者が一名出たということ、その他の人たちは無事であり、その人が犠牲になった事で、僕たちは生かされていると感じた。
だから、今日はその人に黙祷をささげるために再びこの山に来たのだ。
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