人懐っこい犬っ子  孤高の人狼っ子  

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校門に差し掛かった時シロが追いつく シロ『みらーい!取ってきたぞ~わんわん!』 シロに気付きタックルを受け止める体勢を取るみらい だが、差し迫る瞬間シロの首根っこを掴む者が現れた その子はシロと同じ犬耳だが、長身で漆黒の長い髪をなびかせ 気品と孤高の存在感を漂わせた人狼の人外っ子  大狼クロ シロの従兄だ  (おおかみ) ぐいっ シロ『きゃうん。くぅ~ん……』 クロ『こら、シロまたみらいさんに迷惑かけてるの?』 シロ『ち、ちがうよ。僕はただこの棒をみらいに届けに来ただけ……だよ?』 身体を縮こませ目を泳がすシロ シロから棒を取り上げみらいに渡すクロ クロ『はい、みらいさん!ごめんねシロが迷惑かけてちゃんとお仕置きしておくよ』 シロ『!きゅーん』 みらい『いや、まぁ別にいいけどお仕置きって、あまりキツイことはするなよ』 クスッ クロは不敵に笑いみらいの耳元へ近づき 首筋を舐める ペロッ クロ『キツイことって何かな?もしかしてみらいさんもして欲しいの?……なんてね』 みらいはビクビクと身震いし鳥肌を立て 舐められた首筋を手でおさえる みらい『な、何言ってんだバカ』 笑いながら手を振りシロと一緒にその場を去るクロ クロ『じゃあ、またね♡みらいさん、』 このは『くっ舐め犬兄弟が!しっしっ』 一人怒るこのは どっと疲れたみらい 人外っ子達はさらにみらいを誘惑していく ⇒
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