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二人はお互いの計画を拒否し合い、次の行動を決められずにいた。
バンパはエリザベスの方へ一瞥を送ると、それが最後の挨拶だとばかりに飛び出した。
エリザベスはバンパの眼差しに見えたその覚悟に心を打たれ、反応が一瞬遅れてしまった。
バンパが飛び出した直後に何本もの矢が木に突き刺さる。次々と放たれ、人の倒れる音が聞こえたかと思うと、降り注いでいた矢の攻撃が止んだ。
エリザベスはバンパの最後の姿を一度だけ目に収めてから逃げようと決め、木の影から様子を伺うと、そこは敵の姿はなく、バンパが立っていた。
その周りには同じ制服に身を包んだ男たちが数名バンパを取り囲んでいた。
その中でも一際背の高い、屈強な体格をした男が、バンパを矢から庇うようにして立っていた。
その横で別の男が射手のいる方に向かって手を振っていた。エリザベスが目を凝らすと、こちらに手を振って返す人の姿が遠くに見えた。
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