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エピローグ
地面に着地したと同時に、男女の悲鳴が聞こえる。
創始と……私、こんな声だったかなあ。
もらった小瓶の蓋を開くと、すぐに悲鳴は小さくなって聞こえなくなった。
創始の言うとおりなら、二人は……ううん、世界中が眠ったんだろう。
思った以上の即効性に感心していたら、私も意識が朦朧としてきた。
――私、本当にこの世界を滅ぼしちゃうんだ。
意識が途切れる寸前、もう空っぽになっただろう小瓶を握りしめて胸に抱いた。
混乱と滅亡のあとに、未来が始まると信じて。
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