プロローグ

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プロローグ

「異世界のトビラ? 何それ」  どこでもドアかなと笑われて、イラつくのをこらえた。    いくらでも笑え。そんな余裕はすぐになくなる。  あの化け物を見て、コイツが腰を抜かすのが楽しみだ。    ずっと前から、コイツのことは気に食わなかったんだ。  少しおどかすくらい許されるはずだ。    そんな、少しからかう程度の気持ちだった。  なのに俺らは――世界が混乱し、壊れる様を見ることになる。
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