光であるように、陰であるように

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 この学校には天使が、いた。  多分探したら今でもいるんだろうが、探したくもないし、探してほしくもないのだろう。  あの時、僕たちの物語は終わったのだ。パソコンの隅の方に放置されている書き途中の物語のように、突然に。  本当は会いたがっているかもしれないって?それだけは、あってはいけないことなんだ。それが彼女と交わしたたった一つの約束だから。そして、願いが、希望が生まれてしまうから。  ーそんな未来は、訪れないんだ。  言いたくないことでも、知りたい人がいるのなら語らなければらない。そう、君にもね。  少し、僕の記憶に潜ってもらうよ。        
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