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「街に平和が戻ったら、やりたいことをやろうと思う」
「本題に入るわけね」
「で、高級寿司を食べたいって思ったんよ」
「最後の晩餐に相応しいよね」
「そう、ウチお寿司好き」
「私も好き。美味しいよね」
「でもさ、一週間後、地球が最後なのにお寿司屋さんが仕事してるわけないんよ」
「あー、確かに。働く意味ないし、自分のやりたいこと優先するもんね」
「ワンチャン、責任感の強いお寿司屋さんが予約した人にだけ握るかも知れんけど」
「私たちみたいな、一見の客は相手にしないよね」
「だから、最初、寿司職人になろうかなって思ったんよ」
「地球最後の日のために?」
「そう。お寿司屋さんがやってないならウチが自分で握ればいいんじゃね?って」
「地球最後の日のためだけに!」
「でもさ、市場とかのお寿司のネタを売っている業者も仕事してないっしょ?」
「そうだね、漁師さんも魚獲ってる場合じゃない」
「んで、寿司却下」
「早っ!」
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