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「そこで、ヘリコプターの出番よ」
「やっと出てきた」
「ヘリコプターなら街がぐちゃぐちゃだろうが信号が止まっていようが関係なし」
「ヘリコプター万能」
「佑香の地元は仙台っしょ?乗っけてってあげるよ」
「それはいいね!でも、RSYにヘリコプターを狙われたらどうする?」
「それは大丈夫。RSYが戦車使ってもヘリコプターの圧勝」
「でもさ、ここから一番近いヘリコプターがある場所ってどの辺?」
「電車で三十分くらいの所」
「そうすると、電車は使えないけど、どうするの?」
「ここで、ケッタマシーン登場」
「自転車のことね。でも電車で三十分ってことは自転車だと四時間くらいかかるよ」
「そしたら、ウチがケッタマシーンで先に行って、ヘリコプターで佑香の事を迎えに来るよ」
「えー?今、ちょっと調べてみたんだけど、ヘリコプターの免許取得にかかる費用って一千万円くらいするって!」
「まぢで?それは知らなかった。ちょっと、無理くない?」
「そうね。ヘリコプターの免許は諦めるしかないよね」
「ヘリコプターが使えないとなると……、ケッタマシーンだけが頼みの綱だ」
「まあ、いざという時慌てないように、普段から家族とか友達とか大切な人との時間を大事にしておかないとね」
了
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