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大林=殺人鬼という差別は無くなっていない。
多分、一生残り続ける。が、それもいいだろう。
もう、殺す一族はいないからな。
なんといっても傷つかない。
私は...天才一族なのだから。
私が...一代目なのだから。
2041年5月27日12:02 午前
タカシ「大林刑事...仕事はどうですか?」
一変「ん?...まぁ、可もなく不可もなくだな。」
今は、食堂だ。
私は唐揚げ定食、タカシはオムライス定食だ。
美味しそうなにおいが食堂を包んでいる。
熊谷「お久しぶりです!」
タカシ「熊谷巡査!」
熊谷「いや、今は巡査部長です!」
おお、昇進したのか。
一変「おめでとう。」
2041年5月27日13:21 午後
一変「あぁ...平和でいいな。」
私は、腕が後遺症で動かなくなってしまった。
だから、昔のようにバリバリ動くことはできない。
また一族が現れたときは...零課やTOがやってくれるだろう。
2045年4月17日10:21 午前
麻布警察署―――。
もうあれから、4年が経った。
一変「私はもう、警察をやめようと思う。」
タカシ「え!?」
まぁ、もう爺だしな。
ここで、私の警察人生は終わりだ。
おつかれ...だ。
2045年4月17日21:01 午後
自宅―――。
そういえば、演奏はまだ続いているようだな。
D.C.はFineのある個所で終わる。
俺のせいで起こったことだ...俺がけじめをつける。
だから...私が終わらそう。
演奏も、殺人鬼も、大林一族も。
ここでおしまいだ...大林一族―――。
そうして、縄に首をかける。
一変「Fine。」
終わったよ、みんな。
十影、百田、千田、五十嵐、三原、二郎、
中山、有田、神木、春日、高橋、木村、
斉藤、井上、広瀬、紫龍、一山。
目を閉じる瞬間に垣間見えたのは、死んでいったみんなだった。
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