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第一章-Dream coming-
「...動くな」
「この子だけは、やめて!」
悲惨な音がする。
この音は...嫌いだ。
「やめてぇぇえ!」
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大林「...っ!」
一山「お、おきたか~!」
何か"変な夢"を見た気がする。
テレビがつけっぱなしだ。きっと一山のせい。
ニュースがやっている。”殺害事件”だとか。
大林「気分悪い、顔洗ってくる」
一山「唸ってたもんな~、いってら」
洗面所で顔を洗った。自分の顔が"殺人鬼"みたいだ。
あぁ、気分が悪い。
一山「顔真っ青だぞ?殺人鬼みたいww」
大林「殺人鬼見たことないだろ」
大林「てか、なんでお前がここにいるんだよ!ここ俺んち!」
一山「いいじゃん、友達じゃないか~」
大林「仕方ない、買い物に付き合ってくれ」
一山「おう!」
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スーパーについた。
今日は...特別なものを買いに来たんだ。
"それ"に使うものを...買わないと。
大林「...えと、バールか...トンカチも、」
商品棚を眺めていると、一山が言った。
一山「拭くもの、いるんじゃねぇの?」
大林「...なんでお前。」
なぜ、今自分が焦っているかわからなかった。
一山「え、DIYってやつだろ!汗を拭くときにさ!」
大林「あ、そういうことか、そうだな買おう。」
なぜ自分が焦ったのかわからないまま、安心した。
二郎「お、一山と大林じゃぁん!!」
大林「なんでこう、出会うんだよ。」
俺は運が悪いな。
一山「おお!二郎!久しぶり!」
二郎「あれ~?三原は?」
一山「きょうは、体調崩しちゃって。」
二郎「そうか~」
今、二郎と会うのは"めんどくさい"ひっそり帰ろう。
一山「大林がいない!逃げたな?」
二郎「あいつ、一人が好きだからな~笑」
一山「あ、十影さんは?最近いないよ?別れた?」
二郎「最近、出会わないんだよ」
二郎「まぁ、こっちの問題だから、じゃぁな~」
一山「おう!じゃぁな~」
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十影「私をどうするつもり?ねぇ、」
「お前は、おれを捨てて、まだ若いのに子供を作りやがったな?」
十影「そんな、そんなつもりは...っ」
十影「百田!!なんでここに!」
「お前の子供だな?どうなるかわかってるよな?」
「...動くな」
「この子だけは、やめて!」
そんな、俺を捨てたくせに。
ぐちゃぐさっ
まただ、悲惨な音だ、嫌な音、嫌な音。
十影「やめてぇぇえ!大林ぃぃいい!」
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