第二章-Dream again-1

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ある日の捜査の時だった。 大林「一人称俺はやめろ。」 タカシ「僕、、、でいいですか?」 大林「俺という一人称は、被害者に不快感を与える。」 そう教わった。 大林刑事は被害者の心が読めると話題の中心である。 でも、それは"あの事件"で生き残ったからこそ分かると、 俺、、、僕はそう思った。 大林刑事は、殺人事件しか担当しない。 なぜ、大林刑事は殺人事件しか担当しないのか。 そう聞いても帰ってくるのは「お前には関係ない。」だけ。 大林刑事は本当におじいちゃんのことを思っているのだろうか? そして今は、殺人事件の現場だ。 被害者はリビングで倒れている。 大林刑事と僕は、指紋や髪の毛などがつかないよう 厳重に装備して部屋へ入っている。 死体を初めて見たときは吐いた。 グロい...。 自分には直視できなかった。 でも、被害者へ大林刑事は手を合わせていた。 そして、トイレへ来て僕に話した。 大林「君は死体を見るのが初めてか。」 大林「僕は、何度も見たよ。友達の死体をね。」 そういって大林刑事は、捜査に戻っていった。 僕は、一年で検察を辞めた。 死体が苦手だったからだ。 大林刑事は死体を何度も見ているから慣れているのだろう。 そして、辞職する前に最後の質問をした。 タカシ「どうして、殺人事件だけ捜査するんですか?」 大林「友達への贖罪だ。」 僕は、理解した。 他にも大林刑事と関わって死んだ友達がいるのだと。 それはきっと、すごく悲しいことだ。 僕だったら現実を見ることができなくなるかもしれない。 大林刑事はすごい。 警察をやめて、改めて感じた。 そうして警察を辞めた後、山奥の宿で殺人事件が起きた。 僕が犯人を見つけ出し、逮捕まで追いやった。 警察と救急車が来た時に大林刑事も来ていた。 そして、大林刑事は僕へこう言った。 大林「よくやった。」 普段笑顔を見せない大林刑事だが。 この時は自分を見て安心したように少し笑っていた。 僕は大林刑事にもう一度、ついていこうと思った。 この殺人事件を機に、僕はもう一度検察になろうと決意した。 これは、僕と大林刑事の2回目の人生である。と、行きたいところだが。 その前に、その山奥の宿の話をしよう。
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