山奥の宿

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「おい!何を話してるんだ!お前らが犯人か!?」 一人の客が叫んだ。 そうだ!そうだ! 早く言いなさいよ! ザワザワ 確かに、この状況で味方を作るほうがおかしい。 今、真横に犯人がいるかもしれない。 言ってみれば、人狼ゲームに近い状況だな。 いつ、どこで、だれが死ぬかわからない。 「静かに!」 ゴロウさんが険しい顔で言った。 ゴロウさんがしゃべりだした。 「ここは落ち着いてください。最初に、、、」 最初に自己紹介をすることになった。 今ここにいるのは自分たち3人を抜いて5人。 1人目 大塚マイ 女性 昨日、ここの宿へ来た。 昨日の夜は映画鑑賞をしていたそう。 朝は写真を撮っていた。 2人目 佐塚ケイ 男性 一昨日からこの宿にいて、今日帰る予定だった。 一昨日は、一日釣りをしていて宿にはいなかった。 昨日に午前中は、小説を書いていたそう。 午後は川で釣りをしていた。 3人目 高梨マナ 女性 昨日の朝6:00に宿へ着いた。 登山帰りで、一日中宿で疲れをとっていたらしい。 昨日の午後は窓から景色を見ていた。 4人目 五木ゴロウ 男性 宿の店主。 昨日の午後18:00まで被害者はいたらしい。 5人目 五木ミク 女性 店主の女房。 特に怪しい客は見ていないとのこと。 昨日の午後は買い出しでいなかった。 ミサ「どお?なんかわかった?」 わかったこと、それは 被害者が殺されたのは昨日の午後18:00以降だということ。 そして、あとで被害者を観察したところ刃物で殺害されているということ。 争った痕跡があるので、喧嘩などで殺害したと思われる。 結果から言うと、被害者が殺された際にこの宿にいたのは 大塚マイ 高梨マナ 五木ゴロウ となる。 マイ「私を疑ってるの!?」 マナ「疲れていたんですよ⁉私!!!」 ゴロウ「疑われても仕方ないですよね、、、。」 ミク「まぁ、今のところですから。」 こうして候補が3人挙げられた。 それ以外のミクさん、ケイさんも犯人の可能性があるため無視はできない。 なぜ自分がこんなに推理ができているのか。 それは過去にあの大林刑事の助手をしていたからである。 大林刑事は有名な刑事で自分はタカシ検察官として 昔に警察をしていた時期があったのだ。 ここでその知識が生きるとは思ってもみなかった。 主に大林刑事は殺人事件を扱っていた。 大林刑事は絶対に殺人事件以外を扱わなかった。 なんでだろうと思った。 理由を聞くと毎回「お前には関係ない。」と言っていた。 自分は検察官の仕事がつらいと感じ、1年で辞めてしまった。 でも自分が警察をやめるとき、刑事は理由を明かしてくれた。 大林「友達への贖罪だ。」
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