第一章-Dream coming-

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「やめてぇぇえ!大林ぃぃいい!」 ----- 大林「っ...!」 俺は、玄関で気絶していた。 体に力が入らない。熱中症か?体が熱い。 一山「おい!大林だいじょうぶか!?」 一山「水!ほれ!」 ジャバババババ 大林「ふざけんな!ふつう飲ませるだろ!」 一山「もとにもどった!」 少々自分もあきれ気味だったが、 助かったことに変わりはない。 大林「ありがとう、二郎は?」 一山「十影さんを探しに行ったと思うよ?」 大林「十影?最近いないもんな。」 もう外はすっかり夕方だった。 一山は住むところがないらしい...俺の家に住ませてやろう。 一山「夜ご飯食べようぜー!」 大林「そうだな、あのさ、、、」 一山「?」 俺は最近見る”変な夢”のことを話した。 だが、十影の名前は出さなかった。 一山「俺はさ、夢は人の記憶だと思ってんだ。」 大林「?」 一山「だから、その"変な夢"はお前じゃない大林の記憶ってことだよ」 現実味がない話だったが、それ以外に辻褄が合わない。 すこし、興味がわいた気がする。 でも、実際わかっていることは少ない...この世の中は。 一山「ま、今日はゆっくりして、ぱぁぁぁっとしようぜ!」 大林「おう、」 一山の性格にあこがれる。こいつは人生を満喫してそうだな。 そんな感じで一日を終わらせようとベッドへ向かう。 今日は疲れたのかすぐ寝れた。 ----- 「あぁ、終わったなぁ十影。愛してるよ。」 十影「...。」 「なんでしゃべらないんだよ」 グサッグサッ この音、嫌な音。あぁ、またこの夢か。 ----- またいつもの一日が始まる。と思う。 一山がいて、二郎もたまに来る。そんな日常が。 大林「はぁあ。今日はちゃんと寝れたなぁぁ。」 朝に伸びると気持ちがいい。 部屋を出て、リビングへ向かう。 一山「オハヨォオッォオォッォ!」 大林「もっと静かにいられないのかお前は。」 一山「話がある。」 それはあの"変な夢"のことだった。 一山「名前は出なかったか?」 大林「......いわないとだめか?」 一山「うん」 少しためらった。 大林と...大林と十影だぞ? 言えるわけない...。 大林「お...大林と...。」 一山「と?」 大林「と...かげ...。」 一山「十影さん!?」 そんなこんなで、夢の中の記憶は俺の家族なのでは? みたいな仮説が立てられた。 一山「ところでよおー、お前なんでスーパー行ったとき逃げた?」 大林「それは...二郎と十影さん、最近付き合ったろ、 お祝いの道具買ってて。ばれたくないから。逃げた。」
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