第二章-Dream again-2

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タカシ「お前...やめっ!」 バァン! 激しい銃声が耳を刺した。 クリス「noooooooooo!」 その時、僕の中の時計の針が止まった。 2038年10月29日1:02 午前 大林刑事はその場で倒れた。 撃たれたのは胸、左側だ。 多分、、、死んだ。 朝垣「貴様...大林を殺したのか?」 朝垣刑事が怒りを収めるように言う。 土浦「いやぁー!あの人さ、粘り強すぎるんだよね。」 十田「邪魔なの!」 紫龍「...おい。」 圭吾「一変は洗脳できないからね、どうせ、いらない存在だったよ。」 朝垣刑事は怒っている。 今にも、銃を取り出すかのように。 でも、出さなかった。 朝垣「...っ...ぷっ...。」 え...? 笑ってる? え、なんで? あぁ、そうか。 朝垣刑事は大林刑事を逮捕しようとしていた。 死んでも、どうでもいいということか。 最低だな。 朝垣「あっはあはははは!」 紫龍「笑いすぎだ!朝垣!」 え...? どうしたんだ、みんな? 大林刑事が死んでおかしくなったのか??? 混乱していると、大林刑事が重たい体を起こした。 土浦「...は?」 圭吾「おい!億満、殺せ!!!」 そして、大林刑事は喘ぎながらしゃべった。 大林「はぁ...お前らの...負け...だ。」 2038年10月29日1:11 午前 僕の中の時計の針は再始動した。 え? どゆこと? 勝った...の? てか、なんで皆笑ってるん。 土浦は何かに気づき、後ろを振り向いた。 土浦「篠原...!」 2038年10月29日1:12 午前 篠原「...んぅ!」 篠原はガムテープで口と手足を拘束されている。 そして、後ろにはSWATのc班がいた。 ルイス、ケイティ、キース。 キースは凄腕のスナイパーで、さっき打ったのもキースだと思われる。 そして、ケイティは詐欺師だったが拾われてSWATに入った、天才詐欺師だ。 最後に、ルイスは計算が得意で、位置の調整や、距離などを 計算したのはルイスだろう。 すごい。 僕は騙されていたのか...? タカシ「僕を騙していたんですか!?」 紫龍「すまねぇな!」 大林「だが、撃たれたのは事実だし、まだ終わっていない。」 大林刑事が苦しそうにしゃべる。 タカシ「動かないでください!」 土浦「まだだ...まだ!」 十田「負けたんだよ、我々は。」 圭吾「噓だ...我々の計画が...!」 十田「黙れ!もう、"あれ"しかないんだ。」 "あれ"ってなんだ? まだ奥の手があるのか? そういえば、もう爆発音がしないな。 よかった...これ以上の被害はなさそうだ。 下の犯罪集団は本部の警察にやってもらっている。 終わりか。 長いようで短かった。 十田「"あれ"しかないんだ!」 圭吾「うわぁぁぁぁぁああああ!」 土浦「いやだ...!死にたくない!」 ピッ ピッ ピッ おい...なんだそれ。 その上着の後ろにあるのは何だ...? おいおい...! まてまて! 2038年10月29日1:20 午前 紫龍「全員!飛び降りろぉぉおおぉ!」 SWAT、零班、一班、b班は東京タワーから飛び降りる。 やばい...! Gが...。 意識が...飛び...そう...だ。 ここはトップデッキ。 地上から高さ、およそ250m。 このまま自由落下すれば最高速度は250km/sを超える。Gは9.8m/s2だ。 Gがかかると、心臓より上にある脳に血液が供給できず視野を失う “ブラックアウト”現象が起き、最悪の場合は脳虚血となって 意識を失ってしまう。 そのため戦闘機パイロットは 「耐Gスーツ」を身に着けてこれらのトラブルを防いでいる。 だがこの時、零課は耐Gスーツは身に着けていない。 なので、脳虚血となり死亡する。 よって、零課は全滅。 かと思われたが、大林、SWATのクリスが、 活動再開前、全員にパラシュートを身につけさせていたのだった。 2038年10月29日1:23 午前 紫龍「爆風にあおられるぞぉぉ!気をつけろぉぉ!」 バコォォォォォォン!!! 耳を弾き飛ばすような大きな爆音がする。 それと同時に爆風でパラシュートが制御不能になる。 アレックス「ahhhh!!!」 クリス「hooo!!!」 朝垣「...うぉぁ!」 朝垣刑事へ鉄骨が飛んで右腕に当たり、パキッと音がした。 地上まで後、約50m。 億満「下のクッションに降りて!!」
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