第三章-Dream end-1

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大林刑事が高知へ異動した。 なんか、寂しくなったような気がする。 大林刑事は何をしているのだろう。 今、高知に着いて新しい仲間と挨拶をしている頃か? 高知は、東京より断然田舎だからゆっくり仕事ができそうだなー。 あーあ。なんか、新鮮だなー。 今思えば、最初は大林刑事を刑務所へ入れようと就職した検察官。 警察署で出会ってから、考えが変わったんだよな。 それで、大林刑事が贖罪が何とかって言ってバディになって。 「検察なのに、なんで警察署にいるんだ」って騒ぎにもなったっけ。 高知へ行った大林刑事は、何だか束縛から放されたような感じだった。 周りから視線を感じる。 まぁそーだよな、検察やめて警察になったんだから。 そう、僕は大林刑事が高知へ行ってから検察をやめ、警察の試験を受けた。 それで、受かって今は麻布警察署にいる。 別におかしいことじゃないと思うケド。 零課の皆さんは、変わらず頑張っている。 紫龍さんとは、まだ猫カフェへ通っている。 高知警察署をgooglemapで見てみたけど、ここより断然大きい。 やりがいがありそうな警察署だった。 大林刑事は、新しいバディと頑張っているのだろうか。 いじめられていないだろうか。 いや、大林刑事のことだ、大丈夫だろう。 そして、最近は物騒な事件が少ないなー。 あの大林の事変を機に、警察も少しは警戒心が強くなったらしい。 麻布台ヒルズや、森jpタワーも、復興工事を進めている。 てかさ、今思ったんだけど。 大林一族って、他にもいるはずだよな。 だって、そんな一人や、二人だけなわけないじゃないか。 一族だぞ?もっといていいはずだ。 大林刑事、、、やはり、まだ続くんじゃないでしょうか。 大林一族によるテロ、事件、事変が。 プルルルル 電話が鳴る。 電話を手に取る。 タカシ「もしもs...」 [やぁ!] なんだ? 誰だ? [こんにちは!] 成人男性、、、? いたずら電話か? めんどくさいなぁ。 [君に一つだけ、覚えていてほしいことがある!] 覚えてほしいこと? 大体、誰かもわかんないのに...。 [ダ・カーポ] ダカーポ? [リスタートさ。] なにぃ? ダカーポだぁ、リスタートだぁ、意味わかんないこと言うなよぉ。 タカシ「あ、あのぉ。」 プツ はぁぁぁぁあああ? なんなんだよぉ...もぉ! そんな感じでまぁ、最近はめんどくさいものばかりだ。 然るべき時が早く来てほしいな。 もう一度、会いたいです。 もう一度、大林刑事と事件を解決したいです。 ねぇ、大林刑事。 何か、何かを忘れているんじゃないでしょうか?
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