第三章-Dream end-1

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大林「私は、質問に答えるだけです。」 井上「...そうか。」 会議室で取り調べをするのか。 刑事が取調を受けることなんてあるのか? 井上「君は大林一族だ、いつか裏切るかもしれない。」 大林「私は人を殺したこと、ありませんが?」 井上「いつか、殺す。」 真剣なまなざしでこちらを向く、井上。 大林「もし、私が裏切ったら。どうなるんですか?」 井上は即答した。 井上「お前を殺す。」 それじゃあ、井上が人殺しになるぞ。 井上「もし、君が裏切ったら有能な刑事が一人減る。」 井上「君は最近、上と関わっていることが多いからな。」 上と関わってること、バレてたのか。 近藤大臣...。 井上「大林ってのは、代々天才的な人材を生んできた。    "高度な技術"を持ってる。」 井上「だからこそ、動かれると対処が遅れてしまう。」 井上「私たちには理解できないからだ。」 パワーポイントで作ったであろう、画面が壁に映った。 急になんか話し始めたけど...重要そうな話だな、頭に入れておこう。 井上「前回だってそうだ、奴らは日本に大きな損失を与えた。」 井上「奴ら(おおばやし)は、本気で動けば日本をつぶせる。」 大林「そんなわけ...。」 井上「本当に現場にいたのか?」 井上「奴らは、東京の広告を無断でジャックし、    大臣をほぼ全滅に追いやった。    東京タワー、麻布台ヒルズ、森jp、    これまで爆発してきた東京のシンボルだ。」 画面に無残な港区が映った。 井上「奴らは、事変を起こすことができる。」 井上「天才だからだ、そんな奴らに勝てっこない。」 大林「それを私に話してどうするんですか。」 井上「そこで、だ。」 画面が切り替わる。 井上「我々は、大林に対抗すべく零課の兄弟課を作成した。」 画面にでかでかと映った文字、それは。 ===== 対大林課零係兼特殊部隊 T対 O大林 ===== 大林「なんだそれ。」 井上「この部隊の装備などは違法だが、    大林一族の殲滅"だけ"を目的とした、    大林一族"だけ"に特化した部隊だ。」 大林「たかが、ただの人ですよ?」 井上「ただの人が日本の大臣を殺し、港区を他県への干渉を不可能にした。」 井上「奴ら(おおばやし)は普通の人間じゃない。」 井上「君が一番、大林一族の異常さをわかっているはずだ。」 大林「それで、私をここまで連れてきた理由は?」 井上「私は、TOの指揮権を所持している。」 大林「それで、私をなぜここへ?」 井上「言っただろ、君が一番大林一族を知っているはずだ。と。」 大林「では、大林一族の捜査を開始させて頂きます。」 井上「頼んだぞ。」
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