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高知県警に着いた。
今からすることは、この紙切れを見せ、
大林の動きを説明し、捜査に協力してもらう。
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井上「奴らは普通の人間じゃない。」
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まったく、その通りかもしれない。
前回、奴らは計画に失敗したときの"最後の切り札"は爆死だった。
死に対する恐怖がない。
だが、一部の奴らは恐怖していた。
十田以外は。
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十田「"あれ"しかないんだ!」
圭吾「うわぁぁああ!!!」
土浦「いやだ...!死にたくない!」
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十田はきっと、洗脳がちゃんとできていたんだろう。
圭吾、土浦は洗脳が行き届きっていなかった。
相手は洗脳で、犯罪者を作る。
洗脳には時間がかかる、洗脳は二段階で行われる。
第一段階はコントロールを目的とした条件づけであり、抵抗力を弱めさせる。 第二段階は、改心を目的として強化し、説得する。
奴らから時間を奪えば、これ以上殺人鬼は生まれない。
だが、そんなことは現実的に無理だ。
受付で高知警察署だと知らせ、
今は、"ある人"を待っている。
戸塚「その人とは、仲いいんですか?」
大林「少しだけ、な。」
そんな話を長椅子に座りながら話していると、
向こうから、男性が歩いてきた。
井上「何の用だ、大林。」
戸塚が席を立って、自己紹介を始めた。
戸塚「私、戸塚政宗と申します。高知警察署の者です。」
井上が突然の自己紹介にびっくりしたが、直ぐに落ち着いて話し出した。
井上「まぁ、場所を変えよう。」
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私たちは、会議室を貸し切り大林一族の話を開始した。
大林「これは、宣戦布告だ。大林一族は、次こそ容赦しない。」
井上「だが、現在、大林連続殺人事件と同じことが起きているんだろ?」
井上「なら、それ以上の被害は出ないんじゃないのか?」
しばらくの沈黙を後に、戸塚がつぶやく。
戸塚「いや、出ると思います。」
井上「根拠は。」
戸塚「ない。」
井上「確信は。」
戸塚「ない、ですけど!」
戸塚「大林一族は、必要以上に警戒したほうがいいと思います。」
井上「...100点だ。」
戸塚「?」
そう、井上は私側の人間だ。
井上は大林一族の異常さを知っている。
私と同じように、友を殺されているから。
同じ気持ちなのだ。
井上「大林一族は普通の人間じゃない、これを肝に銘じろ。」
戸塚「あ、、、はい。」
2040年5月11日4:56 午後
井上「私には弟がいる、今年でやっと30になる。可愛い弟でな。」
井上「そして、私の仕事仲間は大林一族によって殺害された。」
戸塚「...!」
井上「だから、もう誰も死んでほしくないんだ。」
私と同じ境遇。
私と同じ気持ち。
戸塚「そうだったんですね。」
大林「では、作戦会議に...。」
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