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高知県警にて―――
大林「作戦会議に...!」
勢いよく扉があく。
[動くな!]
誰だ...まさか、陸将が!?
井上「...まだ消そうとしているのか!」
[大きい声を出すな、清水の指示に従え。]
井上「清水...!?」
なんだ、SAT...?
目的は陸将?
私じゃないのか。
それはそうと、狙われているなら仕方がない。
恐る恐る、拳銃のセーフティーを外す。
...今だ!
[なに!?]
天井に威嚇射撃をすると、
部屋の中に銃声が響き渡る。
大林「戸塚、陸将!ここへ!」
SATの隙を見て、会議室の扉を開ける。
そして、全員が出たら扉を閉める。
大林「あぁ、だよな。」
もちろん、外にも敵はいる。
自衛隊らしき人たちが30人ほど固まっている。
井上「お前たち、私に従え。」
[了解。]
え。
教え子か?
やはり、自衛隊の仲間か。
自衛隊が襲ってきていたのか...。
SATと共に陸将を狙っていた?
前回の反省か?SWATよりSATの方が優秀だとやっと理解したか。
いや、ともかく逃げることを考えろ。
井上「こっちだ。」
早めに移動しよう、SATならすぐ扉なんて開けれるだろう。
後ろの扉から銃声が聞こえる、きっと銃でドアノブを壊しているんだろう。
県警から早く出なければ...!
井上「お前たち、状況は?」
「はい、国がTOの存在を陸将と共に消そうとしています。」
大林「存在自体が違法の特殊急襲部隊、TO。」
大林「消されて当然か。」
もうすぐ、県警からの脱出が完了する。
だが、当然。
待機しているだろう。
井上「お前たち、SATを頼む。」
「了解。」
井上「3..2..1、走れ!」
勢いよく走り出す。
戸塚、私、陸将が前だけを見る。
そして、足を動かす。
外にはSATが待機していた。
[待て!]
外はSATと自衛隊の銃撃戦が繰り広げられている。
銃弾が耳をかする。
戸塚「大林刑事!」
くっそ...。
急げ...急げ!
2040年5月11日5:21 午後
「乗れぇぇ!」
車から知らない男が声をかけてくる。
今は、この車に乗るしかない...!
大林「助かる...!」
バタン...。
一瞬町の音が聞こえなくなったが、直ぐに銃声が曇った音で聞こえた。
きっと、自衛隊はSATによって全滅だ。
数が数だからな...。
実戦経験も向こうが上だ。
井上「...。」
陸将は、正面から少し斜め上を見ている。
大林「そんで、あんたは誰だ。」
「あぁ、それ聞いちゃう?」
戸塚「我々が警察である限り、疑います。」
まぁ、疑うことが仕事だからな。
しょうがない。
「なぁ、大林。」
大林「!?」
「顔が真っ青だ、殺人鬼みたいだぜ。」
大林「お前は...!」
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