第一章-Dream coming-

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どうやら、千田が残した文から読み取るに、 犯人、つまり大林一族の一人が俺たちの近くにいるらしい。 一体誰だ、千田はおそらく犯人を知ってしまったから殺された。 そして、千田は家の中で殺された。 ピッキングがうまいのか。 一山「ただいまるまるもりもり~」 大林「おかえり。元気しかないのかお前は、」 一山「明るくいかないとね!犯人は見つかった?」 大林「まぁ、大体の情報は集まった。」 でも、ピッキングがうまい奴なんて俺の周りには...。 わかったぞ、犯人は五十嵐かもしれない。 前回も、前々回も、毎回五十嵐が俺の家に入るとこを見ていない。 家のカギ! 一昨日の夢につながったぞ! 一昨日の夢にいた殺された人が千田だとすると。 ----- 五十嵐「お前んちいいよなぁ、金もあるし、いいよなぁ、」 千田「鍵は閉めていたはず!なんで!」 五十嵐「お前みたいな幸せな奴はなぁ、こうだ」 千田「鍵を!なぜ!!うああぁぁぁぁあ!」 ----- 俺は、一昨日の夢のメモを取り出し、セリフの横に名前を書いた。 大林「こうなるな。」 一山「でも五十嵐は、東大医学部卒業のエリートだろ?金もあるだろ。」 大林「でも、犯人は、、、五十嵐かもしれない。」 一山「なんで!?」 五十嵐にはアリバイがいくつかある。 まず最初に、俺の家に入る瞬間を見たやつは誰一人としていない。 おそらく、お得意のピッキングだろう。 二つ目、東大医学部の合格者に五十嵐押なんてやつはいない。 三つ目、千田は家で殺された。 最後に千田と一緒に家にいたのが五十嵐だ。 前々回家に集まった時、千田はこういった。 「おれと五十嵐は、大林一家について調べるから、もう帰るわ。」 といった。家で調べているときに、犯人が五十嵐と分かり 現行犯で殺された。これが俺の推理。 一山「おお!さすが大林刑事!」 大林「五十嵐に家へ来いと連絡してくれ、、」 一山「じゃぁ電話で!」 大林「頼む」 「おかけになった電話番号は現在使われておりません」 大林「!?」 一山「!?」 コイツだ...。絶対こいつが犯人だ。 それ以外ない。 くそっ、逃げられたのか。 だが、犯人は見つかった。 これは大きな一歩だ、大林一族を変える一歩に。 一山「でもよー、名字が違うじゃんかー」 大林「いっただろ、東大医学部の合格者に五十嵐押なんてやつはいない。」 一山「あ、そうか!五十嵐は偽名ってこと?」 そう、五十嵐は、たぶん偽名。 押についてはわからない。 一山「なぁ、押って...。」 大林「?」 一山「八画だよ...。」 そういえば、俺の年代だと、大林一族は今八代目! 分かった。千田の、漢数字にとらわれるなの意味が。 今わかった。 画数だったのか...。 ありがとう。千田それしか言葉が見つからない。 大林「千田の死は無駄じゃない。五十嵐押を見つける。」 一山「おう!このまま大林一族を終わらせよう!」 大林「よし、行くか...。」 ----- 令和六年6月26日10:23 "五十嵐押"の捜索を開始する。
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