第三章-Dream end-3

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網代公園前 そう、あの暗号の意味。 集合場所の真実。 それは、網代公園前だ。 暗号の解き方はこうだ。 最初に、網代公園の住所は東京都港区麻布十番2丁目15-1 である。 次に、"ukotanim nabuujubaza emuoyt2 f-1 前"の意味だ。 最初の英語を反対にすると、 "2tyoume azabujuuban minatoku"になる。 これは、読んでみるとローマ字となっていることがわかる。 従って、日本語に直すと2丁目 麻布十番 港区となる。 ここで、かなり範囲を絞ることができる。 そして、"f-1"は16進数であらわされており、これを10進数に直すと。 15-1となり、つなげると東京都港区麻布十番2丁目15-1となり、 最後に、"前"つなげると網代公園前の住所が現れる。 「かなりムズかったぜ!」 赤いジャージの男が言う。 「まぁ、僕のおかげかな。」 青いジャージの男が便乗して話す。 鈴木「ここじゃアレだから、車に乗って!」 それじゃぁ、神谷君よろしくね。 ハンドサインを送り違う車に乗り込む。 私は、神谷君の運転する車を後ろからついていく。 そして、移動している場所。 そこは、我々の拠点であり、だった場所。 そう、ここは廃工場だった場所。 正式な名前、それは―――。 ----- 2040年5月20日10:42 午前 タカシ「一ノ瀬金属工場...。」 熊谷「どしたんですか。」 自分の独り言に違和感を感じた、 熊谷巡査が声をかける。 タカシ「いや、初代大林と関係があるのかなーって。」 一ノ瀬...そうそうある名前じゃない。 少なくとも可能性はある。 熊谷「確かに、一ノ瀬金属工場ですか。」 熊谷「時間があったら調べてみますね。」 タカシ「お願いします。」 あぁ、こんなことを考えている場合じゃないな。 工場のことなんて分かっても意味ないしな。 でも、引っかかる、なにか、言葉が引っかかる。 工場か...工場...工場。 何かあるか? ............あった! もしかしたら...そうかもしれない...! ----- 2040年5月20日10:42 午前-同時刻 大林一変の部屋。 大林「はぁ...はぁ。」 なんなんだよ。 なんで、一人にしてくれないんだよ。 なんで、なんで終わらせてくれないんだよ。 ふざけるな...。俺はもう諦めたい...! 一山...お前は、いい仕事をしたんだと思う。 よかったな...最後に職務を全うできて。 バンバン タカシ「大林刑事!大林刑事!?」 ドア越しに聞こえる五十嵐の声。 やめてくれ。 もう、嫌なんだ。 うるさい...。 大林「どっか行けよォ!」 バコン 近くにあった写真立てをドアへ投げる。 暗い、一人の部屋で。
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