6人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
朝垣「今朝5:00に例のサイトに新しい書き込みが投稿された。」
紫龍「んだァこれ、暗号か?」
でかいスクリーンに映し出されたのは、書き込みだった。
内容は、国を変えるために手伝ってくれ。というものだった。
そして、集合場所が暗号になっていて読めない。
清水「暗号解析班に回してください!」
「了解!資料をもって解析班へ!急げ!」
朝から県警の中は忙しい。
そんな中、大林刑事は部屋の中で一人きり、
電気さえもついていないのが見なくてもわかる。
このままでは僕は、大林刑事に失望してしまう。
そんなことは、あってはならない。
大林刑事はつらいんだ。
これまでに友達を、巻き添えにしたし。
東京をめちゃくちゃにされるし。
最悪なんだろう。
僕は、人の気持ちを考えていなかった。
忙しくて、少しカッとなってしまっただけだ。
神木「忙しいですが、落ち着いて作業を進めましょう。」
タカシ「はい。」
僕は...今何をするべきだろうか。
考えても出てこない。
暗号を解析することはできないし、
僕は...僕は捜査しかすることはできないのか。
2040年5月21日6:44 午前
熊谷「タカシさん!工場の件!」
向こうから熊谷巡査の声が聞こえる。
工場の件...。
あぁ、一ノ瀬金属工場!
そうだ、捜査を本当にしていたのか。
神木「工場...?」
タカシ「はい、大林と関係があるかもしれないんです。」
タカシ「それでは。」
一ノ瀬金属工場。
やはり、繋がりがあったのだろうか。
小走りで熊谷巡査のもとへ向かう。
熊谷「これ、見てください。」
タカシ「...これは!」
熊谷が提示した、紙にはこう書かれていた。
一ノ瀬金属工場の住所が、
廃工場の住所と合致した。と。
やはり...関係があったのか。
タカシ「では、僕たちは工場について捜査をしましょう。」
よし...これで僕も役に立てる。
2040年5月21日6:44 午前
一ノ瀬金属工場の捜査を開始する。
2040年5月21日6:44 午前-同時刻
大林一変の部屋
-----
「集まったね、いい顔だ。」
前回の夢に出てきた男がいる。
今回は、他にもいろんな人がいる。
「それじゃぁ、君たちには援護をしてもらう。」
援護...。
[銃なんか使えないよ。]
ほかの男が反論する。
バァァン
その男を銃殺し、
血しぶきが上がる。
「こうやって使うんだ。」
部屋には血がたくさん付いている。
周りの人は驚いている。
-----
もうやめてくれ。
寝るたび、記憶が流れ込んでくる。
一族の...人殺しの...最悪の。
全部...俺なんだ。
俺が全部...悪い。
五十嵐押が死んだのも、
十影が死んだのも、
全部...全部俺のせいだ。
最初のコメントを投稿しよう!