第三章-Dream end-3

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黒田工場の攻撃開始まであと一日。 明日、一族が動く。 そして、一族の仲間は多いと考えられる。 最初の事件、大林連続殺人事件は 一山、篠原による事件。 前回の事件、大林一族無差別大量殺人東京都港区事変は 一ノ瀬、土浦、篠原、一山、そして素人集団。 重要なのは、人数が多くなっていること。 今回は、多分大林一族は少ない。 だが、その分素人を仲間にし、攻撃に出るだろう。 しかも、奴らは天才だ。 甘くかかって勝てるもんじゃない。 だから、一ノ瀬金属工場だった廃工場は 大林一族のアジトではない。 既に違うところへ移動している...! だから...ダメなんだ! タカシ「斉藤...!」 2040年5月30日8:56 午前 廃工場前 斉藤「いくぞ。」 いま、俺たちは廃工場前にいる。 大きな扉がある、片方の扉しか残っていない。 きっと、爆破されたからだろう。 なぜここにいるかて、タカシが一族のアジトだといったからだ。 俺は、ここで一族をぶっ殺し、出世する! 斉藤「な、お前ら。」 木村「うん。」 高橋「...!」 有田「本当に、ここなんだろうな。」 斉藤「タカシがここだって言ったんだ。ここに決まってる。」 ===== 俺は反対された、廃工場へ向かうことを。 タカシ「多分ここが一族のアジトだ。」 斉藤「じゃぁ、ここへ向かって一族を殺せばいいんじゃないか。」 タカシ「だめだ...!」 斉藤「なんでだよ!手っ取り早く終わらせようぜ!」 タカシ「奴らは...!」 俺は、タカシの手をどかし3人を連れて廃工場へ向かった。 ===== 斉藤「3.2.1で行くぞ。」 斉藤「拳銃は持ったか?」 みんなは頷き、目線を扉へ向かわせた。 斉藤「3....」 緊張。 斉藤「2....」 呼吸。 斉藤「1....」 悪寒。 斉藤「GO!」 勢いよく扉を通り抜けた。 そこには、何もなかった。 そこには、何かがあった。 人が布団の中で寝ている。 木村「大丈夫ですか!?」 やめろ...触るな。 だめだ...! これは...! 2040年5月30日9:09 午前 木村が寝ている人の布団をとった。 布団の内側には無数の爆弾がついていた。 鳥肌が立った。 本当に恐怖したときにしかわからない、この感情。 心臓が浮き上がるような、血液が逆流するような。 汗が干上がるような、死を感じるような。 そんな感情が空気を制覇した。 斉藤「やめ...!」 ピッ その瞬間、明るい光とともに、目の前の光が暗く消えた。 さっきまであった色、音、感覚、匂い。 すべて、消えた。 2040年5月30日9:10 午前 タカシ「なんだ...!」 僕は、外から大きな爆発音を聞いた。
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