第三章-Dream end-3

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黒田工場には、無数のパトカーがいる。 空には、ニュースキャスターを乗せたヘリコプターが2機ほどいる。 そして、黒田工場の付近は機動隊でふさがれている。 さらに、周りのビルには狙撃手がいて、 いつでもSATが出動できる状態だ。 広瀬「こんな中、工場を攻撃できるはずがない。」 朝垣「ハズがな、でも奴らはやる。」 タカシ「予告時間まで、あと30分...。」 どうでる...大林一族。 さすがに勝てないと思うが、まだ分からない。 とんでもない方法をするかも...? いやまて、でも天才ならリスクも考えて動くハズ。 なら、今回は攻撃をしない可能性も出てくる。 いや、でもそれも考えて逆に攻撃してくるかも...。 あぁぁ、考えれば考えるほどわからない! 戸塚「目、泳いでますよ。」 タカシ「...。」 刻一刻と時間が迫ってきている。 何も起こらない。 まだ...まだなのか...! 2040年5月31日11:55 午前 パトカー内 朝垣「まだか...。」 広瀬「奴らは天才...本当にここへ攻撃するかもわからない。」 あと五分―――。 黒田工場は緊迫した空気が漂う。 2040年5月31日11:59 午前 戸塚「...はぁ。」 タカシ「こない...攻撃が来ない。」 そんなバカな。そんなことがあるのか? 天才のことだ...これは罠...!? 目的は他の重要施設...! 勢いよく後ろを振り返り、パトカーへ乗り込もうとした。 その瞬間、後ろが赤く光った。 そして、大きな音が耳を貫く。 なんだ...? あれ...なんで...腕が落ちてる? なんで...血が落ちてる...? え...なんで...そんな。 バカな! 2040年5月31日12:00 正午 黒田工場全壊―――。 機動隊半壊―――。 戸塚「....なに!?」 爆風で...吹っ飛ばされて...! 何が起こった...!? 警備は...完璧だった...! そんなことは...。 僕は、勢いよく反対側のビルへぶつかり、気を失った。 2040年5月31日12:58 午前 朝垣「...パラシュート?」 広瀬「どうかしたか?」 ビルとビルの間に、パラシュートのようなシルエットが見えた。 が、瞬きした時にはもう、そのシルエットはなかった。 きっと、見間違いだ。 朝垣「いや、なんでもない。」 無線が鳴る。 [ザザッヘ...コが...る!] 朝垣「なにぃ?聞こえない!」 [ザザァ落...る...ろ!] 広瀬「なんだ!通信が妨害されている!?」 攻撃か...!? 皆に知らせなければ! 無線が使えないので、パトカーの拡声機で話す。 朝垣「攻撃だぁぁぁあ!」 動かない...!? 拡声機が...壊れている...! このままでは...ヤバい!
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