第三章-Dream end-3

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鈴木「まぁ、作戦は完璧かな。」 神谷「でも、俺らって必要ないんじゃ?」 鈴木「一応...ね?」 作戦はこうだ。 きっと、黒田工場の周りにはニュースのヘリコプターが来る。 そのヘリコプターに乗り込み、ジャックする。 これは、高野君にしてもらう。 あの子は詐欺が得意らしい、なんとかごまかせるだろう。 そして、そのヘリを墜落させる。 もちろん、ヘリには爆弾を大量に積む。 が、そう簡単に黒田工場へ墜落させることはできない。 だから、並木君の力でヘリを制御する。 最後に、警察に気づかれてはおしまいだ。 なので、並木君が警察の無線、拡声機をダウンさせる。 彼はすごい。いい仲間を手に入れたよ。 鈴木「じゃぁ、移動開始!」 2040年5月31日10:40 午前 廃墟内――― 並木「あー、なるほど。」 パソコンを開き、ジャックを開始する。 画面には、0と1。 そして、英語で何か書かれていた。 並木「簡単だ。」 2040年5月31日11:00 午前 ヘリポート―――。 高野「なるほどなぁ、どうやってヘリに侵入するか。」 ヘリコプターのすぐ目の前だ。 今は、離陸する場所にいるのだが。 物陰に隠れている。 高野「...来い。」 一人で、機器を取りに来たカメラマンを殺害。 誰にもバレずに、入れ替わる。 そうして、高野はヘリコプターへ侵入。 2040年5月31日11:30 午前 ビルの屋上―――。 西田「おうおう!いるねぇ!機動隊さんよぉ!」 M40A6で機動隊を眺める。 いつでも撃てる状況だ。 西田「鈴木さんからは連絡ナシ...か。」 2040年5月31日11:58 午前 黒田工場付近―――。 鈴木「そろそろかなー。」 高野[ザザ鈴木さん!ヘリが暴走しだした!?] 神谷「それは、並木が操っている。」 高野[ザもうパラシュートでおりますね!] 鈴木「お疲れさーん。」 無事、爆弾は設置された。 無事、ヘリは墜落した。 無事、黒田工場は爆破した。 全て、全て完璧だ。 鈴木「皆、聞いてくれ。」 鈴木「"" 我々の勝ちだ ""」 ----- 2040年5月31日12:01 午後 黒田工場―――。 瓦礫が散乱している。 そして、機動隊や、パトカーが瓦礫の下敷きになっている。 やられた、完全に不意を食らった。 いや、防げたかもしれない。 そうだよな...正面からくるわけない。 僕たちが、バカだった。 タカシ「...クソッたれが、大林!」 拳に爪が割れるほどの力を込めた。 その拳をがれきに押し当てた。 悔しさと、怒りが同時にやってきた。 そして、痛みも。 黒田工場爆破と同時刻。 サイトには、この文が投稿された。 ===== 日本へ これは、宣戦布告だ。 大林一族より =====
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