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井上陸将を車に乗せ、警視庁へ戻る。
警視庁の空気が、変わっていたらいいんだが。
井上「そうか...神木が。」
タカシ「はい、かなりの被害です。」
清水さんは目を覚ますだろうか。
井上陸将も、覚悟を決めた。
きっと、大丈夫だ。
井上「清水は、目を覚ますさ。」
タカシ「...ええ。」
2040年6月1日12:00 正午
紫龍「陸将...!」
朝垣「いいところに...。」
話を聞くと、今さっきサイトが更新されたらしい。
今回は、文字じゃない。
これは...動画?なんだ、これ。
朝垣刑事が動画をスタートする。
=====
鈴木「やぁ皆さん、私は鈴木。」
30代?位の男が座っている。
鈴木「まぁ、警察の皆さんはわかっていると思うが、これは偽名だ。」
鈴木「我々は、黒田工場の爆破を成功させた。」
鈴木「機動隊を半壊させ、工場は全壊。」
鈴木「まぁ、今回は自己紹介だ。」
鈴木と名乗る人物がカメラを切ろうとする。
鈴木「あぁ、そうだ。」
再び椅子へ座った。
鈴木「我々は本気だ。戦争の開始だ。」
そして、動画は終わった。
=====
井上「動画の下に分があるぞ。」
朝垣「...!」
そこに書いてあったもの。
それは、開始日時だった。
=====
6/10 午前7:00
我々は、日本を制圧する。
=====
戸塚「それって...。」
朝垣「練馬駐屯地創設89周年記念行事。」
練馬駐屯地創設89周年記念行事、
駐屯地を一般開放して、記念式典、部隊紹介、体験試乗などが行われる。
となると、戦車などが表に出てくる...。
紫龍「一族は駐屯地が目当てか?」
朝垣「おそらく。」
大林刑事はまだ部屋にこもっているのか。
さすがに長すぎる。
ふざけるな...みんなが頑張っているのに。
2040年6月1日12:12 午後
大林刑事の部屋へ向かう。
相変わらず明かりがついていない。
ったく、刑事なんだから仕事をしてくださいよ。
陸将の時みたいに、思いっきり話せるかな。
少し不安だ...。
井上「活を入れてやれ。」
井上陸将...。
わかりました。
大林刑事...そろそろ...起きてください!
思い切り息を吸う。
タカシ「大林刑事。」
帰ってくるのは風の音だけ。
タカシ「大林刑事!」
なにも帰ってこない。
タカシ「大林一変!そこのお前のことだよ!」
タカシ「返事しろよ!」
タカシ「聞こえてんだろ!?お前の仕事は何だ!」
タカシ「お前は、そこでいつまでもグズグズしてんのか!?」
タカシ「そろそろやめろよ!お前は...!」
大林「うるさい!」
大林刑事が耳をふさいでいる。と、思う。
悲しさが言葉の中にある。
そして、悔しさも。
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