第三章-Dream end-3

15/22

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
井上陸将を車に乗せ、警視庁へ戻る。 警視庁の空気が、変わっていたらいいんだが。 井上「そうか...神木が。」 タカシ「はい、かなりの被害です。」 清水さんは目を覚ますだろうか。 井上陸将も、覚悟を決めた。 きっと、大丈夫だ。 井上「清水は、目を覚ますさ。」 タカシ「...ええ。」 2040年6月1日12:00 正午 紫龍「陸将...!」 朝垣「いいところに...。」 話を聞くと、今さっきサイトが更新されたらしい。 今回は、文字じゃない。 これは...動画?なんだ、これ。 朝垣刑事が動画をスタートする。 ===== 鈴木「やぁ皆さん、私は鈴木。」 30代?位の男が座っている。 鈴木「まぁ、警察の皆さんはわかっていると思うが、これは偽名だ。」 鈴木「我々は、黒田工場の爆破を成功させた。」 鈴木「機動隊を半壊させ、工場は全壊。」 鈴木「まぁ、今回は自己紹介だ。」 鈴木と名乗る人物がカメラを切ろうとする。 鈴木「あぁ、そうだ。」 再び椅子へ座った。 鈴木「我々は本気だ。戦争の開始だ。」 そして、動画は終わった。 ===== 井上「動画の下に分があるぞ。」 朝垣「...!」 そこに書いてあったもの。 それは、開始日時だった。 ===== 6/10 午前7:00 我々は、日本を制圧する。 ===== 戸塚「それって...。」 朝垣「練馬駐屯地創設89周年記念行事。」 練馬駐屯地創設89周年記念行事、 駐屯地を一般開放して、記念式典、部隊紹介、体験試乗などが行われる。 となると、戦車などが表に出てくる...。 紫龍「一族は駐屯地が目当てか?」 朝垣「おそらく。」 大林刑事はまだ部屋にこもっているのか。 さすがに長すぎる。 ふざけるな...みんなが頑張っているのに。 2040年6月1日12:12 午後 大林刑事の部屋へ向かう。 相変わらず明かりがついていない。 ったく、刑事なんだから仕事をしてくださいよ。 陸将の時みたいに、思いっきり話せるかな。 少し不安だ...。 井上「活を入れてやれ。」 井上陸将...。 わかりました。 大林刑事...そろそろ...起きてください! 思い切り息を吸う。 タカシ「大林刑事。」 帰ってくるのは風の音だけ。 タカシ「大林刑事!」 なにも帰ってこない。 タカシ「大林一変!そこのお前のことだよ!」 タカシ「返事しろよ!」 タカシ「聞こえてんだろ!?お前の仕事は何だ!」 タカシ「お前は、そこでいつまでもグズグズしてんのか!?」 タカシ「そろそろやめろよ!お前は...!」 大林「うるさい!」 大林刑事が耳をふさいでいる。と、思う。 悲しさが言葉の中にある。 そして、悔しさも。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加