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タカシ「お前はすぐそうだ!」
タカシ「責任から逃げるな!」
タカシ「お前が選んだ道だろ!お前が進まねぇと意味ねぇんだよ!」
大林「もう...奴らには勝てない!」
そうだよ...勝てない。
けど...だけど!やるんだよ!
タカシ「はぁ!?最初の勢いはどこ行ったんだよ!」
タカシ「起きろよ!怒れよ!叫べよ!」
大林「俺は!敵なんだ!」
大林一族か、そうじゃないかなんて関係ない!
大林刑事は大林刑事なんだよ!
タカシ「敵だ!?意味わかんねぇ!」
大林刑事...。
僕らが出会ったのは、おじいちゃんが篠原に撃たれたから。
大林刑事と関わってなきゃ、出会ってなかった。
だから、すべての出来事に意味がある。
今ではそう思う。
あなたと出会ってから、毎日が大変だったけど。
楽しかった。だから...。
せめて、この因縁を断ち切りましょう。
2040年6月1日12:15 午後
勢いよく息を吸う。
そして、おなかに力を入れ。
言葉を発する。
タカシ「お前が託されたものは何だ!」
それと同時に、両腕をドアへたたきつける。
痛い...けど、これでいい。
もし、大林刑事がこれでも来ないというのなら。
そこまでだった....てことだ。
数秒後、後ろを向き、歩き出した。
タカシ「それでは、作戦を...。」
後ろから、聞こえた。
ドアが開く音、歩く音。
そして、僕は振り返った。
タカシ「...!」
そこには、いた。
大林刑事が、いた。
タカシ「...大林刑事!」
一変「覚悟はできた。」
あれ、なんか。視線を感じる。
え...なんでみんな見てるの?
紫龍「お前...意外とやるな。」
朝垣「そ...そうだな。」
井上「わっはっは!タカシはやる男だ!」
なんだこれ。
2040年6月1日12:25 午後
朝垣「ということで、あと9日ある。」
朝垣「メールで送る。」
紫龍「一族がもう動いている可能性があるからな。」
はぁ...。
疲れたなぁ。
一変「タカシ、戸塚。現在の状況を。」
タカシ「黒田工場が爆破されました。」
戸塚「神木、斉藤、有田、木村、高橋の5人が死亡。」
まぁ、このくらいかな。
一変「今なんといった、タカシ。」
タカシ「え、黒田工場が爆破され...ました。」
大林刑事の顔つきが変わった。
何やら、青ざめている。
タカシ「どうしたん...ですか?」
一変「あそこは...。」
戸塚「...?」
なんだ...あの工場には何がある?
悪い予感は当たったそうだ。
やはりあの工場、何か隠していた?
ブラック企業で有名なのに、やけに内装がきれいだった。
それに、大きな工場で
まるで、金属加工ではなさそうな工場だった。
一変「あそこには、最新の防弾チョッキが...。」
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