第三章-Dream end-3

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タカシ「え?」 最新の防弾チョッキ...? それがなんだ? 一変「黒田工場は、ESONITI(エソニチ)社と共同作業をしていたんだ。」 一変「極秘でな。」 極秘...!? なんで隠す必要があるんだ。 何か理由でもあるのか? 一変「そのチョッキに使っていた素材は、複合金属発泡体。    通称CMFと呼ばれていて、チタンや合金などの枠に囲まれた、    極小のピンポン玉のような金属ボールの集まりからできている。」 大林刑事が言うには、 CMF素材の複合パネルは、弾を受けると 形を崩しながら弾丸のエネルギーの最大75%を吸収し、 徹甲弾ならエネルギーの最大78パーセントを吸収できるという。 この新しいCMF素材には、装甲車の安全性、操縦性、燃費の向上、 大幅な軽量化、そして鋼鉄よりも必要な材料が はるかに少ないという利点があるらしい。 研究者たちは、セラミックとアルミニウムの厚さを最適化し、 接着剤を改善することで、軽量化が完了したとのこと。 また、このCMF素材はX線、ガンマ線、中性子線を遮断するのに 非常に効果的で、鋼鉄のプレートの2倍の温度まで火に耐えられるという。 一変「名をつけるなら、CMFアーマー。」 いや、そのまんまだな。 でも、まて...。 タカシ「もしかして...。」 一変「あぁ。」 戸塚「その防弾チョッキを入手するために...!?」 たぶんそうだ...いや、絶対そうだ。 奴らは最強の防具を手に入れたというわけか。 一変「もちろん銃は効かないし、刃物も効かない。」 一変「まぁ、確保するなら...麻酔銃くらいかな。」 一変「もしくは、気絶。」 2040年6月1日12:42 午後 くっそ...。 やっぱりあの工場...! 隠してやがった! 紫龍「そんなことが...!」 朝垣「君が最初からいてくれればね。」 まぁ、それはそうだけど。 一変「すまない。」 今更、黒田工場へ行っても無駄...か。 奴らにCMFアーマーが渡った以上、 僕たちに勝ち目はない。 くそ...!!! 一変「少し...寝てくる。」 はぁぁあ!? タカシ「意味わからないんですけど!?」 怒ると、大林刑事が話し始めた。 一変「俺に真実を伝えるとき一山は言った、    "なぜおまえは人の記憶を垣間見ることができる。"と、    一山は一族をよく知っている。だから信じることができる。」 広瀬「へぇ...。」 話の途中で、広瀬さんが疑問を口に出す。 一変「故意に人の記憶を見れるんじゃないか。ということだ。」 広瀬「...。」 一変「俺はこれまで、夢として記憶を見てきた。」 一変「なら、自分から寝れば、自分から記憶が見れるのでは。と考えた。」 なるほど...? 理解したようで、理解できなかった。
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