第三章-Dream end-3

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封筒の中には、小さな紙切れが丁寧に四つ折りにしてあった。 紙切れを開くとそこには、きれいな字で"D.C."と書かれていた。 ダカーポ...。 なんなんだよ。 タカシ「これは...あの時の!」 一変「まて...まてまて!」 俺は、個室を飛び出した。 そして、携帯を手に取り、連絡をする。 [プー.プー.] クソっ、特殊隊と連絡がつかない...! やはり...信じたくないが。 それしかないのか...! 2040年6月1日13:31 午後 走ったその先にあったのは、一山の収容されている部屋だった。 俺は気づくのがおそかった。あれは罠だ。 タカシ「...まさか。」 一変「一山が逃げた。」 かなりまずいな...。 広瀬が一山を助け、逃げた? トイレは罠...! 部屋には眠っている特殊隊がいる。 4人ほどだ、零課は銃の訓練をしている。 麻酔銃を使ったのか...!? 禁止されているんじゃ...? いや、俺が愛媛へ逃げた時も麻酔銃を撃っていた。 管区機動隊だ...となると。 管区機動隊に見せかけて、広瀬が狙撃した!? あの時、フルフェイスマスクで顔が見えなかったが... あれは...広瀬だ。麻酔銃の使用は固く禁じられているハズ。 最初から...広瀬だったんだ。 やられた...。 俺はただ、立ち尽くすことしかできなかった。 2040年6月1日13:33 午後 タカシ「早くいきましょう!」 一変「あ、あぁ!」 急いで走る、どこへ行ったのかもわからずに。 パトカーのもとへ向かい、乗車する。 タカシ「一体どこへ...。」 一つ、心当たりがある。 あそこだ、たぶん。 一変「廃墟だ。」 五十嵐は驚いたように言った。 タカシ「どこのですか!?」 一変「わからん!けど、とりあえず走る!」 分からない、どこだ。 廃墟は、あの夢に出てきた廃墟は...どこだ。 探せ...探せ! 夢を思い出すんだ! 鮮明に! 2040年6月1日13:45 午後 着いた...ここだ。 その廃墟は、ホテルだった。 入口の上には、"タナカイHOTEL"と書いていたであろう 看板の"L"と"イ"が錆び落ちた、ボロボロの看板がある。 タカシ「タナカHOTE...?」 一変「タナカイHOTEL...ねぇ。」 どうする、相手は夢の中換算すると3~4人。 対して俺は今、タカシと自分で2人。 確実に死ぬ。 タカシ「いきましょう!」 一変「まて、行ったら死ぬ。」 そう発言した後、 スマートフォンを手に取り、電話をかける。 [もしもし...了解。] [タナカイHOTELへ向かう。]
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