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熊谷「...。」
また戻ってしまった。
あの空気に。
いつになったら終わるんだ。
この地獄は―――。
タカシ「TOは出動できないんですか!?」
井上「できない...。」
上層部がまだ認めていない...か。
この状況で、隠蔽を続ける気なのか?
ふざけてる、これだから日本は。
2040年6月2日9:20 午前
朝垣「おい...これ。」
朝垣が提示したのはパソコンだった。
画面には例のサイトが映っていた。
そして、書かれていたのは
=====
これは、戦争だ。
日本はもう終わりなのである。
おとなしく、あきらめるがいい。
我々の拠点はタナカイHOTEL。
まぁ、零課はすでに知っているであろう場所だ。
9/9までに来て、降伏しろ。
=====
九月9日...一週間後だ。
そんなバカな。
日本が人間5人ほどの小規模集団に、降伏するわけない。
井上「...俺は、上層部と話してくる。」
携帯を手に取り、部屋を出ていく。
朝垣「零課は、SATと共にタナカイHOTELへ向かう。」
ネクタイをきつく締め、歩いて行った。
熊谷「僕たちは、情報を集めておきましょう。」
パソコンへ向かった。
一変「タカシ、戸塚、行くぞ。」
2040年6月2日9:42 午前
タナカイHOTEL...。
また戻ってきた。紫龍...すまない。
「あ、やぁやぁ!」
誰だ...一族か!?銃を構える。
一変「動くな!」
五十嵐、戸塚が驚いた顔で見ている。
タカシ「あれは...俳優の...大林。」
なんだと!?
そうだ...戸塚が何か言っていたな。
=====
戸塚「大林って苗字の人、全員が人殺しってわけじゃないですよね
最近の俳優も大林って苗字っすよ。」
=====
こんなことを言っていたような...。
大林「まぁまぁ、銃を下ろしてください。」
気づくと、周りにはたくさんの人が集まっていた。
キャー、カッコイイ、こっち見て、
そんな言葉が飛び交う。
たしかにイケメンだ。
だが、こいつはタナカイHOTELから出てきた...。
まさか。そんなまさか。
一変「離れてください!早く!」
誰一人として引く者はいない。
くそったれが。逃げろって!
早くしろ、死ぬぞ!
大林「勘づいたか...。」
大林が後ろに手を伸ばした。
やばい...銃を出す!
2040年6月2日9:46 午前
銃声が鳴り響いた。
何も感じなかった。
前にいたのはフルフェイスのSATだった。
シールドでガードしたんだ。
[GO!GO!]
一変「助かった...!」
よし...これで制圧していけば...行ける!!!
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