第三章-Dream end-4

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タナカイHOTEL―――。 TO1班の到着。 TO[降下する。] 1[何だ...応援か!?] 3[いや、あれは...。] 3[TOだ...!] まさか、TOが応援に来るなんて。 だが、10人ほどしかいないぞ? 噂でしか聞いたことなかったが、10人で大丈夫か? TO[状況を。] 1[現在、一族の一人を確保。上階にまだ潜んでいる模様。   一族はCMFアーマーを着用している。] TO[了解。] 2040年6月2日10:05 午後 TO[全5階、現在3階。一族に警戒しろ。] 3階は、廊下が一方通行にある。 そして、左右に扉が並んでいる。 TO[左右警戒。] どこだ、どこから来る。 警戒しながら移動していると、左のドアが開いた。 誰だ...一族か? 高野「うわぁぁ!?助けてください!」 この人はホテルにいた一般人か? いや違う、ここは立ち入り禁止の廃墟だ。 よって、コイツは一族の仲間...! TO[発砲許可!] 判断時間...1.5秒。 高野は既に、ピストルを構えていた。 が、TOによる素早い対応により対処完了。 TO[のこり1人。気を緩めるな。] 2040年6月2日10:12 午後 4階に通ずる階段を確認。 TO[ガードを怠るな。] また爆弾が仕掛けてある可能性がある。 現在確保している一族は、酒井、高野、西田。 残り一人、並木という人物。どこだ、どんな武器だ、どんな装備だ。 TO[4階、異常なし。引き続き警戒。] そう発信した瞬間だった。 TOが先導してSATを連れてきていたのだが、 後ろにいるハズのSATがいない。 音もなくSATを引き離した...? TO[...予想区間を捜索。] 10人が離されたと予想される区間を捜索しに、 4方向へ散らばった。SATのような優秀な部隊を引き離すとは。 かなり頭脳派だ。最後の一人は...大林一族の可能性アリ。 酒井、高野、西田は寄せ集めの素人集団だ。 探せ...必ず見つける...! 2040年6月2日10:42 午後 TO[SATを発見。] だが、全滅している。 見つかったのはトイレだった。 個室には、SATが敷き詰められていた。 TO[SAT全滅、TOが一族を制圧する。] 我々は、井上陸将に訓練された兵士だ。 頭脳派の人間で、戦闘訓練も積んでいる。 そして、一族を熟知している。 大林一族に特化した部隊だ...! TO[SATの死を無駄にするな。] TO[これより、一族強行制圧作戦を開始する。] 現在は、4階だ。 ここから5階に強行突破し、すべての階を制圧する。 そして、一族を麻酔で眠らせる。
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