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1.
喧騒漂う都会の街から少し離れた平地に、小鳥がさえずる小さな森があった。
コンビニエンスストア4つ分程の敷地のその森にはロブおじさんという人が住んでいて、今日も7匹の小鳥と共に森の中で暮らしている。
ロブおじさんは自然が大好きで、都会が嫌いだ。
自宅の横では畑を耕し、湖で水を汲み、ときに小鳥と戯れながら、定年退職後の残りの余生を過ごしていた。
「ジミー、もう腹が減ったのかい?」
お腹の肥えた青い小鳥がロブおじさんの肩へと降りた。
ロブおじさんはジミーの頭を撫でる。
チーチキキキキー。
ジミーは鳴く、ロブおじさんは手元に持っていたパンの耳を与える。
「ジミーお前は本当に食いしん坊だな、さっき昼ごはん食べたばかりじゃないか」
チーチキキキキー。
食べ終えたあとジミーは鳴く、そして翼を上下に動かしロブおじさんの肩から飛び立っていく。
飛んでいくジミーをロブおじさんは見つめる。
「また太ってしまうな」
ロブおじさんは苦笑いをする、その時。
ジミーのお尻から小さく白いものがいくつも出てきて、地面に向かって落ちていく。
ロブおじさんはそれを見て、声に出して笑う。
「またすぐに来るかもしれないな」
パンの耳の入った袋を机の上に置き、近くの椅子に腰掛ける。
座って、空を見つめる。
いつまでこんな暮らしが続けられるか。
ロブおじさんは呟いた。
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