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私はつぎの日、ローレンとの会話をレティに聞かせた。レティは目を輝かせた。
「本当に? ルーナ、ここから出られるかもしれないの? すごい! お祭り、今度は一緒に行けるかもしれないね!」
陽射しを浴びてきらきらと輝くレティの髪は宝石みたいだ。そんなレティと並んで歩く自分を想像してみる。そっか、そういう夢に、私も手を伸ばしてみていいんだ。
ローレンは今日また来ると言っていた。そのときに、くわしい話を聞いてみよう。ふと鏡を見ると、自分が笑っていることに気づいた。ローレンが来るのが楽しみだ。私はすっかり、彼女のやわらかな声の虜になっていた。
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