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こうして、アデライトは家庭教師となったミレーヌから、勉強や礼儀作法を学ぶことになった。
どちらも一回目に学んでいるが、勉強についてはどんな内容を質問しても、ミレーヌはしっかり調べて的確に答えてくれる。だから、アデライトが狙っていたことも期待通りに教えてくれた。
そして礼儀作法についても、出来はするがアデライトが習ったのは王妃好みの弊害で、完璧だが逆に完璧すぎて気後れするものだった。それ故、ミレーヌに習って矯正していくのが楽しかった。
それから、数日後。
夕食の時、アデライトは父・ウィリアムに「ミレーヌ先生から聞いた」と言って話を切り出した。
「……輪作? 二毛作?」
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