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15 何とかするぜい
「続きは、生き残ってからだ。……それから、しよう」
俺は奴の言葉に黙って笑った。
生き残る?
無理だろう、まず。
でも俺は奴と心中する気は無い。
信じてる。
俺達は何とかして、生き残るんだ!
鼻息荒く、俺は武器の山へと突進した。
大丈夫、奴も未来に希望を持っている。
「よーし、やってやろうぜ!」
そして俺達の「どんぱち」が始まった。
確実に何かを破壊している、そう思うとわくわくしてきた。
今、ぴったりと背中を合わせ俺達は同じマシンガンをぶっ放している。
弾倉を変えている様子は無いのに撃てる辺り、実に都合の良い武器だ。
振動の間に間に奴は俺に問いかける。
「なあ高村、『俺たちに明日はない』って映画知ってるか?」
「知らない。どんなの?」
「今度見ような」
おう、と俺は答えた。
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