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「君、どこの会社の人？なんかさ、こっちをチラチラ見てるからさ、乗せてって欲しいと思ってるのかなと思ってさ」
「えっ！…どこの会社の人って…」
そうなんだ！
知っている人じゃなかったん
だ！
一瞬にして頭の中に様々な事が浮かんで来た。
この人、30歳代かな？
間違えました。知り合いだと思ってしまって….と言って降ろしてもらおうか
どこかに連れて行かれたらどうしよう
普段から人の顔の覚えは良かったはずなのに
なんで見ちゃったんだよ
だってあっちも見ている気がしたんだもん
いつもの汗っかきの汗じゃない。
背中が寒々して来た。
冷や汗が止まらない。
どうしよう…
この先は、もう、この人にかかっていた。
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