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「駅ならすぐそこじゃん…まだ明るいからどっかドライブしない？」
出た！
どうしよう？
「あの、ちょっと駅ビルで人と待ち合わせしてるんです…」
とっさに嘘をついた。
「ほんと〜？」
「は…い」
怖い！
「じゃぁ、仕方ないね。駅のどこで降ろせば良いの？」
「え〜っど、どこでも良いです」
「せっかくだから駅ビルの近くに降ろしてあげるよ」
いやいや、こっちは一刻も早くどこでも良いから降ろしてもらいたいのだ。
まさかそんなことは言えない。
「あ、ありがとうございます」
その人はちゃんと駅ビルの近くに降ろしてくれた。
最後にその人が言った。
「君さ、知らない人の車になんか簡単に乗るもんじゃないよ！そんなこと小1でも習うだろ。ぼくが良い人で良かったよ」
そう言ってその人は走り去って行った。
本当にもっともだ。
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