第1章

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帰ろうとして真帆さんに引き止められ、隣の部屋に連れてこられた。 「真帆さん帰ります。すみませんでした。 屋上は決まった人しか入れないって知らなくて…屋上の帰りに、2年の女の先輩が言ってました。」 「ねぇ。勘違いしてない?私達は怒ってないよ。 なんで、そんな顔して私達をみてるの? 過去に辛い思いをしたんじゃないの? それに…何で人と距離をとろうとするの? 龍王の事を知らないと言ったけど、引っ越してきたのかな? おせっかいだけど気になるのよ。 空を見上げて泣く姿が、もろくて切なかったの。今にも消えそうな気がして… でもね…知りたいのよ。斗輝は、今まで女の子に興味を持たなかったのに、萌佳ちゃんの事を気にかけてるの。 いいにくければ言わなくていい。でも力になりたいから―――」
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