第1章

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「…ヒック…わ、私がー」 優しい問いかけに、泣いてしまったー 「ゆっくりでいいから、話してほしい。力になりたいからねっ…」 そっと抱き締めてくれた真帆さん。 泣き止むまで背中を擦ってくれてた。 こんなに人前で泣いたのは――… いつぶりだろう…? 「私はここから6つ離れた場所にある施設に住んでました。 両親は、2歳の時に交通事故で亡くなりました。 私も、乗っていたのに、パパとママだけで… 中学に入って、親がいない施設で育ってるって、いじめられて、不登校になり、ここにしか入れなくて受験してここに来ました。
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